〇〇サンの成長のため、って、それは本人が望んでいるの?

会社で発生した問題の事後処理で気づいたことの3つ目。とりあえずこれで一区切りです。

1つ目はこちら。

aikawaojisan.hatenablog.com

2つ目はこちら。

aikawaojisan.hatenablog.com

 

今回の問題を起こした、境界領域と思われるAさんに関するの話です。現在、問題の対応に追われている最中ですが、並行して、今後のAさんの仕事をどうするか?、ということに関しても周囲の人間で話をしています。

私は比較的ドライな人間なので、関連する仕事から外そうと考えていました。そういう話を口にすると、「それはどうなの?」という返答がありました。曰く、「こういうことが起こったからといって、安直にその仕事から遠ざけるのは、本人の成長にならない。外すべきではない」とのこと。私も、理屈は理解するので、その場は納得しました。

しかし、小骨が喉に刺さったような気持ち悪さも感じていました。その理由は、Aさんと話した時に分かりました。それは「そもそも、Aさんは成長したいと考えていないのではないか?」という気付きです。これは私がAさんの印象からの類推ですが、外れているとは考えていません。まるで作業の割り当て自体が間違いだったと指摘するような発言や、問題の事後処理に対する姿勢など、物事を進めようとする意志があまりにも希薄です。

基本的に企業側が仕事のことを知らないヒヨッコに給料を払い、教育の機会を与えるのは、その人が成長したのちに会社に貢献してくれ、かけた金額以上をリターンを期待するからです。上司や先輩も、似た理由でOJTを設定します。すなわち、成長していろいろな種類の仕事を回してくれるようになれば、自分の仕事が楽になるからです。逆に教えられる側のヒヨッコは、今は通用しないけど、成長することで出来ることにより、会社 or 先輩に貢献しようという意識が大なり小なりあり、それが相互の共通認識があるため、OJTが成立している訳です。

では今回のAさんの場合はどうか。少なくとも本人の態度から、成長しようとする意志は全く感じられません。周囲の人たちは、彼を成長させると意気込んでいますが、「本人が望んで無いことを強制させるのは、お互い不幸になるだけじゃない?」と思ってしまいます。少なくとも、一度は問題を引き起こしているので前例があります。意識を変えるのであれば、OJTレベルでどうにかなる課題ではない気もします。

こういう人たちにどう接するかは、今後も考えていきたい命題です。