人生初のアフリカ・サファリ旅行。前回のBlogはこちら。
今回は、思い出をランダムに並べる回です。
- Great Rift Valley (大地溝帯) って知ってますか?
- 車の話
- 道の話
- 人/車の群れ
- クロコダイルは、捕食した動物を噛み切らない
- 野生の時間の流れ
- アフリカの飛行場にも消防自動車が配備されている
- スーパー入って正面に、あの製品が!!
Great Rift Valley (大地溝帯) って知ってますか?
アフリカ東部には南北に走る巨大な谷、Great Rift Valleyがあります。プレートの境界にあたり、幅が35~100km、総延長は7,000kmになります。
日本では南海トラフ地震の心配がされておりますが、これはフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込み、跳ね返りのエネルギーが地震として現れます。このとおり、日本はプレートが沈み込む場所になります。一方で、Great Rift Valleyはプレートが出てくる場所になります。出てきたプレートが左右 (東西) に分かれ、将来的 (数十万~数百万年後) には、このGreat Rift Valleyでアフリカ大陸が分裂すると予想されています。
アフリカにはサファリ目的で、それ以外の下調べを怠り存在すら知らなかったのですが、ケニアの首都ナイロビからマサイマラに向かう途中、このGreat Lift Valleyを見渡せる (と言っても一部ですが) 場所に立ち寄りました。
# 下記Google Mapは少し場所違うかも・・・。
幅も長さもあまりにも広大なので、写真では伝わりづらいですが、撮影場所の下が崖になっており、写真の右手は谷部分です。
谷の方を向いて撮った写真。靄がかかっているのも理由の1つですが、谷の対岸は全く見えません。
こんな看板もありました。赤道とGreat Rift Valleyの交点にいます。
上の写真を撮った後、谷部分を横断してマサイマラに向かう途中、隆起しているような断層もあちこちで見ることができました。サファリを見る前に、地球を偉大さを感じるひと時でした。
車の話
日本車が多いです。中でもサファリ内は、トヨタのランドクルーザー (ランクル) が9割5分ほどでした。その他はSUVやバンタイプの乗用車も見られましたが、おそらく観光客がレンタルした車だと思います。町中でも、日本車の割合は高く、ほとんどが中古車でした。ランクル以外で2度ほどミニバンに乗る機会があり、いずれもサンバイザー部分に日本語の注意書きがあり、日本の中古車がアフリカで活躍していました。
セレンゲティ国立公園 (Serengeti National Park) の入退場ゲートでの一枚。ランクルの列です。
道の話
車の話は「日本の会社スゴイぞ!!」ということで、それをもう一つ。タンザニアはセレンゲティ国立公園 (Serengeti National Park) で3日間滞在した後、南東のンゴロンゴロ保全地域 (Ngorongoro Conservation Area) に移動しました。その時の道が酷くて、大変でした。でこぼこの道を2時間ぐらいかけて移動し、エアコンのない車内は窓を閉め切ると暑過ぎ、時々窓を開けると砂埃が舞い込む。出発前は、次の目的地を楽しみにしていたのですが、到着するころにはすっかりグロッキーになっていました。
その日は移動日で、サファリには入らず近くの街のホテルに宿泊する予定だったので、ンゴロンゴロを抜けると、舗装された道が現れました!!これまで凄まじい砂埃で、喉もやられていたので、そのギャップに驚かされました
「なんて快適!!」という話をガイドさんと話してみると、ガイドさんは元々違う仕事をしており、日本の鴻池組に勤めており、「この道は鴻池組が作ったんだよ!」と教えてくれました。途中で見かけた看板には、タンザニアと日本の国旗が並んでおり、おそらく正しいのでしょう。
素晴らしい道を準備してくれた日本の会社に感謝!!(横断歩道が日本らしくて面白かったです)
人/車の群れ
前回のブログでは他の観光客や車はあまり写っていませんが、実は結構な数います。人気のライオンやチーター、ヌーのRiver Crossingなどは周辺にはランクル密集し、渋滞が発生します。時には50台を超え、渋滞が発生することもしばしばあります。
個人的に面白かったのは、River Crossingの開始直後の場所取りです。幸運にも、沢山のヌーのRiver Crossingを観れましたが、その裏でも面白いことがありました。
一度始まると大規模なRiver Crossingですが、最初に川を渡る一頭目は中々出てきません。対岸に車が並んでいると、余計に始まりにくいので、車は川の縁から50m程度離れたところで待機します。いざRiver Crossingが始まると、待機していた車が川の縁に向かって場所取り競争を開始します。それに私も含まれる訳ですが、その様子を第三者に見られたら、相当滑稽だろうな・・・と思ってしまいました。
クロコダイルは、捕食した動物を噛み切らない
ワニは噛む力は強いけど、口を開く (噛むとは逆方向) の力は弱いから、襲われそうになった時は口を開かせないことが大事、という話は聞いたことがありました。これまで野生のクロコダイルの狩りを見たことが無く、どうやって食事をするのか分かっていませんでしたが、そのシーンを今回見ることができました。
THE 弱肉強食のシーンなので、人によっては見ない方が良いと思う動画ですが、18分ごろに、捉えたシマウマを捕食するシーンがあります。1頭丸々を、一気に飲み込むことはさすがにできないので、肉を千切る必要がありますが、それをクロコダイルは体を回転させ、ねじ切っています。口を開くと獲物が逃げる、口を開く力が弱いのでヒトのように咀嚼が難しい、などの理由はあると思いますが、まさかローリングしてねじ切るとは!!見てみないと分からないことは沢山あります。
野生の時間の流れ
ライオンの狩りを見る好機には恵まれませんでした (正確には失敗1回と、非常に遠方で多分狩りできたんじゃね?の1回はありましたが・・・)。成功した後の場面には一度遭遇しました。といっても捕食現場ではなく、狩りしたバッファローが息絶えるのを、ライオンが寛ぎながら待っているシーンです。背中からお尻にかけて、ライオンに傷つけられたバッファローが、行き絶え絶えに伏せています。写真には見えませんが、左側10mほどの距離の木陰に、メスライオン4, 5頭が寝ています。
この場所に到着したのは16時頃、そして狩りがあったのは朝の8~9時とのこと。つまり、その間の8時間以上、ライオンはずっとバッファローが息絶えるのを、近くでゴロゴロしながら待っている訳です。ガイドさんに聞いてみると、夜まで待たないと、おそらく捕食しないとのことで、次の場所に移動しました。
現在社会だと、(特に平日の) 食事など、最短で済ませようとすることが多く、あまり重要視しないですが、野生の生活だと、寝て・食べて・糞して、がほぼほぼ全てです。我々人間は、メンドクサイ社会に生きてるな~と感じてしまいました。
アフリカの飛行場にも消防自動車が配備されている
Serengeti NP内の小型機専用飛行場に消防自動車がいました。遠目から、日本の消防車だよな??、現役を引退してもこんなところで活躍しているなんて・・・、と思いながら眺めていると、用途が違うことに気づかされます。
このあと、ヌーとシマウマの群れが滑走路を横切り始めると、消防車がサイレン鳴らしながら、動物たちを追いかけてました!滑走路上の動物が邪魔で離着陸できないから、その動物たちを追い出すために消防車を使っていたのです!面白い使い方するな、と感心しました。
スーパー入って正面に、あの製品が!!
帰国前にナイロビ市内のスーパーに寄りました。ナイロビはケニアの首都で、アフリカの中では発展している都市なのでスーパーも大きかったです。そのスーパーに入ってすぐ、正面の一番良いスポットに何と「スターリンク」が!!アフリカだと圏外も多く、需要があるのでしょう。日本だと電波がつながらない場所を探す方が難しいくらいですが、アフリカだと全くの逆。行ってみないと分からないことがあります。
以上、ランダムで旅のエピソードを並べる回でした。