瀬戸内旅行気2022夏 豊島編 「自然とアートの融合」

直島の次は、豊島 (てしま) に向かいます。移動はもちろん船ですが、宇野港→直島時と比較してかなり小型です。40人ほど乗れる船内は、ほぼ満席でした。30分ほど船に揺られて豊島に移動します。豊島でも電動バイクをレンタルして移動しました。直島と比べアップダウンが多いので、絶対に自転車よりバイクの方が快適です。

豊島は直島よりも見るスポットが少ないですが、島全体にアートスポットがあります。船が到着してバイクをレンタルしたのが、家浦地区です。そこを発着地点として、半時計周りに巡りました。

https://teshima-navi.jp/wp_teshima/wp-content/uploads/2022/04/bfd3d7f3566d3fdbe5d45c1a2f1d01b7.pdf から転載

「ヘザー・B・スワン+ノンダ・カサリティス」は海を目の前にした、奇妙な形をしたベンチ。ここに座ってボーっと海を眺めるだけでも、映える気がします。

走行中にオリーブの栽培風景もありました。オリーブと言えば小豆島ですが、豊島にもあるようです。

それにしても、瀬戸内の風景は素晴らしい!・・・、と思いながら進んでいると、何やら剣呑な看板がありました。

バイクを降りて、下を覗き込むと、確かにありました。本音を言うと、上の看板が無ければ、気づくことなく素通りしていたでしょう。確かに、景観もエネルギーもどちらも大事ですが、良い落としどころを見つけてくれることを望みます。

豊島と言えば豊島美術館ですが、その前の坂道が絶景です。坂道の先には、瀬戸内の青い空と海が広がります。

別のアングルからは、棚田も見えます。

豊島美術館の敷地に入っても絶景が広がります。メインの建物に入る前に、スロープを進んで敷地を一周します。

先ほどの坂道も、別の角度から見ると、また印象が違います。

ちょっとした林のすき間から、瀬戸内の青い海が望めます。

そしてメインの建物。中は写真撮影禁止だったのですが、非常に面白い体験ができました。ジェームズ・タレルのオープンスカイと同様、天井に開口部があり、そこから日光が差し込みます。そして床からは、少量の水が小さな穴から湧き出てきて、何とも不思議な空間でした。広い空間の中で、来館者は座ったり、横になったり (事前に靴を脱ぐルールです) していました。みんな影の場所を陣取っていましたが、私は一人日が差すところを狙ってブラブラしていました。この日も暑い一日でしたが、この空間は涼しかったです。

他に印象的だったのは、「心臓の音アーカイブ」です。分かりやすい写真撮れなかったのですが、訪れた人の心音を録音し残すプロジェクトです。中に鏡張りの細長く暗い部屋があり、これまでにアーカイブされた心音が大きめの音量で再生されます。部屋の中央には、電灯があり、心音と同期して光ります。人によって、心音の違いが分かるのと、その表現の仕方が独特で面白かったです。私の後に入った男女のカップルは、女性の方が「怖い」と言って、すぐに部屋から出られていました。

せっかくなので、私も追加料金払って、心音をアーカイブしてきました。まぁ、アーカイブ後の心音を聞いても、特に感慨はありませんでしたが、記念としては面白い体験でした。ちなみに、アーカイブ後にCDを貰ったのですが、帰宅後すぐに捨てちゃいました。記念品に思いをはせる性格ではなく、体験にお金を払うタイプなので、ネットで聞けるようにしてCDは遠慮できるようにして欲しいです。

お昼は海のレストランで食事です。バイクなので、残念ながらアルコールは飲めません。何と言っても眺めが素晴らしい。私は冷房の効いた屋内の席に陣取りましたが、外の席だとこんな眺めを見ながら、食事ができます。

汗を大量にかいたので、塩分補給します。

炭水化物も接種します。

ランチ後も豊島観光を続けます。「針工場」という場所。個人的には作品よりも、針工場そのものに興味を惹かれました。この場所は昔、針工場だったらしいです。針の工場。そりゃ、そんなのもあるよ、と言われそうなのですが、そういう工場もあるのだな、と知りました。

家浦地区に戻って、豊島横尾館に行きました。

入口からして、センセーショナルです。ここには、鏡張りのトイレがあります (使ってません)。

豊島にも一泊したのですが、素泊まりだったので、アルコールの手配場所に困りました。その時、教えてもらったのが、豊島横尾館の向かいにある、こちらの商店。たくさんの種類のお菓子とお酒 (ビールやチューハイなど) を置いていて助かりました。

バイクを返却し宿にチェックイン後、堤防で一杯。サイコーです。

堤防から眺める景色は、ノスタルジックです。撮っていて、我ながら良い絵だなぁ、と思ってしまいます。

宿に戻り、ぐっすり寝て、朝一の船で豊島を後にします。日帰りでも楽しめる大きさの島ですが、精神的に余裕が持てたので、宿を撮って正解でした。

 

翌朝、高松へ移動します。